赤と青とエスキース
著者:青山 美智子 出版社:PHP文芸文庫 発売日:2021/11/10 ページ数:240ページ
エスキースとは、「下絵」(簡単に言うと)のこと。
5つの短編で構成されており、物語が繋がれていく。
2つめの短編では、額縁の素晴らしさを伝えている。絵がメインになる中、額縁が縁の下の力持ちのような役割をもち、絵を支えたり、表情豊かに彩ったりする。
絵のモデルとなるのは女性であり、その彼氏と画家による物語が綴られていく。カップルは画商として歩んでいくが、絵に対する葛藤やお互いの気持ちのズレによってパニック障害になったりと、山あり谷あり。それを乗り越えた先に...。
※前に紹介した「現代アート入門書」と併せて読んだことで、絵や時代の背景、絵が完成するまでの流れ、気持ちなど、深く考察する思考回路が若干ですが、変化してきたと体感しています。