忘れられた日本人
著者:宮本 常一 出版社:岩波文庫 発売日:1984/5/16 ページ数:334ページ
題名にある通り、今では忘れられた昔の日本の姿や風習、生活、環境等が書かれている。
300年も前から村では寄り合いが大事にされていいた。身分に関係なく、皆平等に意見を言い合い、納得するまで話し合う。話し合いも夜遅くまでかかることもあり、その場で食事をすませることもあったという。
山道では、今みたいに標識が多くなく迷うことが多かった時代。もし、道に迷ってしまうと、歌を歌う。その歌を聞いた誰かが同じ歌を歌うか、「おーい」と声を掛け合ったりしながら、お互いの場所を伝え合っていた。
※昔は風習や人付き合いが濃く、お互いに助け合いをすることが日常茶飯事だった。今では、隣近所との交流もほとんど無くなってしまっている状況。犯罪の種類が変わったり、環境が変わってしまった為、昔の風習が懐かしく、もったいないと思うことも多々感じられる。