クラバート 上・下

著者:プロイスラー  訳者:中村 浩三  出版社:偕成社文庫

クラバート 上  発売日:1985/6/1  ページ数:213ページ

クラバート 下  発売日:1985/6/1  ページ数:223ページ

 主人公である孤児のクラバートは夢の中で名前を呼ばれ、ある町はずれの水車場で暮らすこととなる。そこでは、親方と11人の職人たち(製粉を作る)がおり、主人公もその中の一員として働くようになる。昼は職人の仕事をしながら、夜は時々親方のもとに集まり、姿をカラスに変えられ、魔法見習いとして魔法を覚えていく。

 しかしそこでは年に一度、親方が死ぬ代わりに12人のになった職人のうち1人が身代わりにならなければならない。水車場から逃げ出すことは出来ず、逃げ出そうとしても歩き回るうちに水車場に戻ってきてしまう。唯一解放される方法はお互い思い合う女性に巡りあい、迎えに来てもらわなければならない。

 児童文学ファンタジーであり、宮崎駿監督推薦の本。所々、ジブリの情景や人物がお話の中で伺うことができ、ジブリアニメ好きには興味がそそられる内容となっている。

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